国公立の医学部を志望校にする場合
国公立大学の医学部は、6年間の学費が約350万円と私立と比べて圧倒的に安いです。
経済的に私立への進学が厳しい家庭でも目指しやすいと言えます。
そのため人気が高く受験生が多いので、難易度はかなり高く私立よりも高い偏差値が求められます。
中でも、旧帝大や都市部の国公立大学は特に人気が高いので、よりハイレベルな競争になります。
地方の国公立大学の医学部であれば、わずかながら難易度が下がる傾向にあります。
絶対に国公立限定という受験生は、旧帝大や都市部の国公立大学以外の地方の国公立大学を選ぶのがおすすめです。
国公立大学の医学部を目指している受験生が出願校を決めるタイミングは、共通テストが終わった後にするのがベスト。
理由は、共通テストの結果は、志望校選びの最重要ポイントになるからです。共通テストが終わったら、まず自己採点を正確に行いましょう。
そして、各大学の傾斜配点を計算します。傾斜配点とは、科目ごとの配点比から算出した点数のこと。
大学によって、英語の配点が大きくなる大学、国語や社会の配点が低い大学など、科目ごとの配点が異なります。
私立の医学部を志望校にする場合
画像引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/慶應義塾大学大学院医学研究科・医学部
私立大学の医学部を目指す受験生と保護者に知っておいてほしいのが、学費と合格難易度は反比例する傾向にあるということです。
倍率が高い大学は合格難易度が高いと思われがちですが、実は学費が安いほど難しく、高くなるほど易しくなります。
ただ、家庭の経済状況によっても出願できる選択肢が異なってきます。
まずは、予算内で受験可能な医学部を絞り込む必要がありますね。
もともと国立専願だった人が、受験直前になって急に私立の受験も検討し始めるのは、リスクが大きいのでおすすめできません。
私立大学は、奨学金や学費などかかる費用が国公立とは桁違いに高いので、保護者の協力なしには通えません。
できるだけ早い段階で、出せる学費の上限はどこまでなのかを、親子でよく話し合っておくのがとても大切です。
くれぐれも、受験直前に親子ゲンカをしたり、慌てて願書の準備をするなんてことにならないようにしてくださいね。
自分の偏差値に合った医学部を複数選ぶことで、合格の可能性がグンと高まります。
もし、経済的に可能であれば私立を目指すのはおすすめです。
医学部受験で志望校を選ぶ際の注意点
ここからは、国公立私立問わず、志望校を選ぶときの注意点についてご紹介します。
医学部の志望校は1つに絞る必要はない
特に国公立の場合は、共通テストの結果で出願する大学も異なってきます。
共通テストの出来が良かった場合と悪かった場合の両方のパターンを想定して、志望校を2、3校選んでおくことをおすすめします。
共通テストの点数は合否に大きく影響するので、自己採点を正確に行うのがとても重要になってきます。
私立の場合は、学費の予算の範囲内で自分の偏差値に合った医学部を選び、入試日程が重ならない医学部を複数受験するのが理想的。
偏差値ランキングで合格難易度をよくチェックして選ぶ
倍率だけを見て出願を避けてしまわず、偏差値ランキングで合格難易度をよくチェックしてから決めることをおすすめします。
同じレベルの医学部ばかり複数受験するより、難易度を少し下げて滑り止めも受験することで、合格の確率がさらに高まります。
過去問の難易度や配点で志望校を決めない
問題の難易度や配点を分析するのは、参考データの一つにはなります。
しかし、合格難易度に大きく影響するのは、その学校を受験する他の受験生たちのレベルです。
問題の難易度や配点を最重視すると、受験校選びに失敗するリスクがあるので気を付けましょう。
まとめ
共通テストの結果は、志望校選びの最重要ポイントとなります。
自己採点は正確に!
*私立の医学部は、学費と合格難易度は反比例する傾向にある
偏差値ランキングで合格難易度をよくチェックしましょう。
*過去問の難易度や配点で志望校を決めるのは危険
重要なのは、その大学を受験する他の受験生たちのレベルです。
医学部受験において、受験校選びはとても重要です。成績を伸ばすための勉強はもちろん大切ですが、受験校の選び方によっても合格の可能性が大きく変わってきます。
この記事が、医学部受験の志望校選びの参考になれば嬉しいです。